医師の診療科で差がつく人気と収入。科目別の平均年収も公表

診療科によって医師の人気と収入は断然違う

医師は、厚生労働省の診療科別ランキングを見ると、内科医が6,177人(21.1%)で医師が一番多い診療科となっており、次いで整形外科医20,480人(7.1%)、小児科医16,340人(5.7%)に順になっています。一般に医師と言えば外科医が多い診療科のように思われがちですが、実際に診療科別で医師をみると外科医は16,083人(5.6%)であり、診療科では整形外科医の方が多いのが実態です。ただここで言う整形外科医に美容外科医は含まれておらず、美容外科医は厚生労働省の診療科別資料によると444人(0.2%)と非常にマイナーな診療科となっています。また、特に医師不足が叫ばれる産婦人科についてみると、産婦人科の登録数は診療科別では10,412人(3.6%)であり、これとは別に産科の専門医が456人(0.2%)、婦人科の専門医が1,840人(0.6%)います。

近年、うつ病が社会的問題となり、病気としても社会的認知を受けるようになりました。こういったうつ病患者に対して各自治体が支援制度の拡充と整備を進めていますが、診療科で見ると神経内科医は4,361人(1.5%)、心療内科医は847人(0.3%)であり、非常に医師が少ない診療科であり、産婦人科と比較しても医師不足が深刻だと言われています。

 

診療科別の医師の平均年齢

医師の平均年齢ランキング資料では内科が突出して高く、56.9歳となっています。対する外科は51.6歳。どこへ行っても内科は他の診療科より年長の医師が非常に多いという見方ができます。一方、救急科は平均年齢が内科より16歳以上若い診療科であり40.6歳となっています。ただ、おわかりの通り、救急科の医師は体力勝負ですので、若いうちは何とかなりますが、いずれは他の診療科に転科する医師がほとんどのようです。

 

科別の人気

 

最近では医師の医療ミスが大きくクローズアップされ、若い研修医の間に訴訟を恐れる傾向が強まっており、研修医の診療科別人気ランキングでは、訴訟に発展しにくい眼科、皮膚科、精神科が人気があるようです。これらの診療科は訴訟問題以外にも、将来的に自分の病院を開業しやすい点も人気化する要因となっています。またランキングでは、収入が高い形成外科も人気があるようです。収入面では麻酔科も高いのですが、絶対的な必要数が少ないため、競争倍率が高く、人気化はしていないようです。

こういった人気の違いは2年間の研修期間中に大きく変化するらしく、医師として収入を取るか、安全を取るかという現実主義で別れる傾向が強まっています。ただ内科については、病棟を見てもわかる通り、明らかに患者さんの高齢化が進んでいるため、医師の需要は増え続けると見られているおり、人気が上がってきているようです。一方、小児科や産婦人科は研修医にとって不人気の診療科となってしまっています。診療科別の人気ランキングの状況はアメリカの医師でも同様であり、当分はこれらの診療科に人気が集中していくものと思われます。

医師は医学部から国家試験だけでも、一般業種と比べて社会に出るまで年数が掛かり、一人前の医師として活動できるようになったときはもう30歳ということも多いです。高卒で働く人に比べると10年以上必要であり、つまり10年間分収入が得られず、学費を支払っているということです。それでも医師がやっていけるのは、その後の収入が高額だから、この差分を一気に取り返せるという前提あってのことですが、医師の業務は激務さを増す一方で収入面はあがっていません。最近では40歳代後半の医師になると一般のサラリーマンに年収面で抜かされてしまうケースも多いです。将来の生活に不安を感じずに済むようどういった医師になるのか自分の将来像は考えておくべきでしょう。

2017年の実績ベースで、科によって年収600万円の医師もいれば、4000万円超の医師もいるのが実態です。

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